そこにゲームがあるから

なぜゲームをするのか? そこにゲームがあるからだ。

ゲームのサブスクリプションサービスについて

f:id:kei40000:20190328223703p:plain

appleのイベントにてapple arcadeが発表された

AppleからApple arcadeというサービスが発表された。iOS対応ゲームのサブスクリプションサービスで、にわかに話題になっている。サブスクリプションの考え方自体は別段新しいものではなく、NetflixやらSpotifyをみればどういうものかはすぐ想像ができる。使い放題になる対象が変わっただけではある。

 

いままでのゲームのサブスクリプションサービスはいくつか登場しているが、存在感がそれほどあるわけではない。EA AccessやPSNOWもそういったサービスであるし、Discordのやっているnitroもその類型のサービスであるはずだが、自分の周りでは話題になることはほとんどないし、知っている人も少ないんじゃないか。

f:id:kei40000:20190328224056p:plain

apple arcadeの特徴

 

Appleスペシャルイベントまでやって、ほかのサブスクリプションサービスと同時に発表したのもわかりやすいニュース性かもしれない。雑誌の読み放題サービスと、Netflixとモロに競合する動画配信サービスも同じタイミングで発表されたということがニュースになっている原因な気もする。

Apple arcadeが気になるところは、ほかのサブスクリプションサービスのように既存のゲームではなくて、ほとんどが自分がプレイしたことのないゲームがラインナップされている点だ。

f:id:kei40000:20190328224445p:plain

悪いけど、どのゲームもよく知らんやつですね

ひとがゲーム機を欲しいと思う時というのは、そのゲーム機が気になる、ただただ本体が欲しいとかいう人はほとんどいないはずで、やりたいゲームがそのプラットフォームで発売しているからである。
Switch欲しい〜とか言ってるのは、要は「スマブラやりたい」とか「ゼルダやりたい」とか「マリオやりたい」ということを言い換えているだけだと思う。そういう意味でいうと、Apple arcadeのほとんど知らないゲーム。という状況はネガティブな要素となってしまうが、既存のプラットフォームのゲームをいくつかまとめて月額制にされても魅力がそれほどあるかと言われると微妙感がある。


PCゲーなどはsteamでセールのたびにパックで買ったりしてて積みゲー乱立の飽和状態にある。steamがサブスクリプションサービスを始めたとして大作ゲームのラインナップは所有している内容と被りがちな結果になりそうで、結局摘んでしまいそうで有効活用が難しそうではある。PCゲームに関しては対策などは割と長大なものが多くなりがちで腰を据えてプレイしたいタイプのゲームが多いため、そこに月額課金が加わってしまうとサービスを有効活用できてない感がすごい強くなってしまう気がする。

 

Apple arcadeがよさげに見えるのは、フリーでも広告まみれのゲームや基本プレイ無料だけどアプリ内課金が必要なゲームなどが溢れるストアから買い切りのゲームを選別してくれていて、一定額でポンと渡してくれるというところである。
携帯(スマホ)というのはハードの性能が上がっているのにもかかわらず、上記のゲームたちのせいでろくなゲームがないように感じている自分のようなゲーマーにとっては良さげなサービスのように感じられる。

 

ゲーム性の邪魔をわずかながらでもしつつ、開発する側の視点を想像したときに、広告を乗せてフリーで配布しないと勝負できないような市場よりも、遊び放題の月額課金されるゲームに選ばれることで資金調達の目処がたち、広告を表示しないでもいいゲームがある程度出てきそう。という期待感がある。

スマホのゲームも、結構大作感のあるリッチなゲームがバナーなどでは見受けられるが大抵は基本無料アプリ内課金モデルのもので、楽しむためにはお金を投下するか、時間をかけてゲームを進めるしかないというところに行き着く。

どちらかというとゲームは「過程」を楽しみたいという嗜好が個人的にはあるので、そういった成長要素やコレクション要素といったところを一足飛びに飛ばした後に真のコンテンツがありますみたいなアプリ内課金モデルのゲームに時間を奪われている場合ではないというのが正直なところだ。
もちろん基本無料、アプリ内描きモデルのゲームの中にはゲーム性に優れていて、過程を楽しみつつ、無料で楽しめるゲームもあるだろうが、それを探す時間が足りないというのが正直なところだ。

いいキュレーターとかを探せば良い気もするが、自分と相性の良いキュレーターというのも、紹介しているゲームの相性を探るのも結構な時間を要しそうな作業ではある。現状は面白かったゲームのクリエイターを追いかけてみたり、特定のゲームデベロッパ信頼して追いかけてみたりするのが精一杯じゃなかろうか。